かわる米、かえる米
私たちの主食として当たり前のようにそこにある米。もとは野に生きていたイネが、どうして米を生む「稲」となったのでしょうか。そして、米をめぐる人々の営みの歴史は、地域の自然や文化にどのような影響を与えてきたのでしょうか。
本展では、東アジアの稲作や米食文化に焦点を当て、「米とは何か?」を問い直します。
「米」とは何か?
みどころ
田んぼの生きもの大集合!
田んぼにすむ生物の顔ぶれは、時とともに、そして稲作方法の変化によっても変わってきました。そうした様々な田んぼの生物を、標本でじっくり観察できます。
あなたも米博士になれる!?
米に関する様々な、人に教えたくなるような豆知識(トリビア)を厳選し、展示室内のいろいろな場所で紹介しています。これであなたも、米博士に!?
2m超!のイネ「浮稲(うきいね)」
東南アジアの低湿地で栽培され、大きくなると数mにもなる浮稲。迫力満点の実物標本を展示します。
田辺 光彰 《野生稲の発芽》(部分)2002年 日吉の森庭園美術館所蔵
巨大「籾(もみ)」彫刻
野生イネをモチーフに作品を作り続けた世界的アーティスト・田辺光彰氏の彫刻作品。必見です。
関連イベント情報
ギャラリートーク予約不要
本展を企画・制作したミュージアム研究員が展示室で解説します。
- 講師
- ミュージアム研究員
- 会場
- 企画展示室1・2
- 定員
- 各回20名程度
- [第一回] 2023年11月19日(日) 14:00–14:30 担当:渋川 浩一
- [第二回] 2024年1月21日(日) 14:00–14:30 担当:早川宗志
- [第三回] 2024年3月17日(日) 14:00–14:30 担当:中西利典
講演会・対談要予約
イネ・米・田んぼに関する講演会や対談。ここでしか聞けない貴重なお話ばかりです。
企画展関連対談・講演会チラシ PDF:3.59MB[対談]野生イネに魅せられた天才 ―彫刻家・田辺光彰―
2024年1月14日(日) 14:00–15:00
世界的アーティストの素顔と情熱。氏はいかにして野生イネに魅せられ、氏が生み出す作品はなぜ世界から求められたのか。身近に接してきた方だからこそ知る秘話が、いま明かされます。
- 講師
- 佐藤 洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)
田邊 美沙代(日吉の森庭園美術館館長) - 会場
- 当館2F講堂
- 定員
- 100名
- 料金
- 観覧料のみ
[対談]米と和食 ―これほど環境にやさしい「食」はない―
2024年2月25日(日) 14:00–15:00
日本の風土と社会が醸成した食文化「和食」。その成立や変遷、特性、面白さなどについて「米」の視点から語りつくす、気鋭の料理人と和食文化の伝道者・ミュージアム館長による対談です。
- 講師
- 佐藤 洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)
内海 亮(清游 料理長) - 会場
- 当館2F講堂
- 定員
- 100名
- 料金
- 観覧料のみ
[講演会・対談]自然農と棚田の再生 ―静岡市民活動としての米作り24年―
2024年3月17日(日) 15:00–16:00
「耕さず、農薬・肥料は使わず、草や虫を敵としない」という「自然農」。この農法をベースに静岡市郊外・清沢で進められる自由な雰囲気での米作りを紹介し、究極の(?)人間の営みについて考えます。
- 講師
- 佐藤 洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)
天岸 祥光(NPO法人静岡県自然史博物館ネットワーク) - 会場
- 当館2F講堂
- 定員
- 100名
- 料金
- 観覧料のみ
体験講座等要予約
親子で楽しめるさまざまな体験講座もご用意しています。
[体験講座]縄をなう
2024年1月20日(土) 13:00~15:00
米を収穫したあとの稲わらは、さまざまな形で利用されます。稲わらを使って、縄をなってみましょう。
- 講師
- 駿河 一郎(ミュージアムサポーター)ほか
- 会場
- 当館2F講堂
- 対象
- どなたでも
- 定員
- 20名
- 料金
- 観覧料のみ
[体験講座]雑穀米★オールスターズ
2024年2月17日(土)①10:40~12:10、②14:00~15:30
様々な穀物からなる雑穀米。その実を仕分けて、それぞれがどのような植物なのかを学びましょう。
- 講師
- 長谷川 望(ミュージアムサポーター)ほか
- 会場
- 当館3F実習室
- 対象
- どなたでも
- 定員
- 20名
- 料金
- 観覧料のみ
[体験講座]米をつく
2024年2月18日(日)13:00~14:00
もみ殻がついたままでは、お米は食べられません。米をついて、もみ殻を外してみましょう。
- 講師
- 駿河 一郎(ミュージアムサポーター)ほか
- 会場
- 当館3F実習室
- 対象
- どなたでも
- 定員
- 20名
- 料金
- 観覧料のみ
[体験講座]甘酒と水あめ
2024年3月2(土)・3(日)13:00~15:00(両日とも)
あの「甘さ」は何なのか? 米や稲・麦を使って、甘酒と水あめを作りましょう。2日間で行うイベントです。
- 講師
- 篠崎 勇(ミュージアムサポーター)ほか
- 会場
- 当館3F実習室
- 対象
- どなたでも
- 定員
- 15名
- 備考
- 2日間とも参加できる方のみご応募ください。
- 料金
- 観覧料のみ
サイエンスカフェ要予約
ミュージアム研究員によるサイエンストーク。図鑑カフェで購入いただいた飲みものをお供に、気軽にお楽しみいただけます。
- 講師
- ミュージアム研究員
- 会場
- 当館2F図鑑カフェ
- 定員
- 各回20名程度
- 料金
- 無料、ただし図鑑カフェで飲み物を購入してご参加ください
[テーマ1]田んぼは豊かな自然の象徴か?
自然豊かに見える田んぼで、いま何が起きているのかをさぐります。
[テーマ2]アジアで出会った旨いもの:米編
アジア諸国を渡り歩いてきたミュージアム研究員が、現地の様子と旨いものを語りつくします!
チケット・開催概要
- 展覧会名
- 企画展「イネ・米・田んぼ ―人がつくる米 _ 米が作る世界―」
- 会期
- 2023年11⽉11⽇(⼟)~2024年3⽉24⽇(⽇)
※ 休館日 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は次の平日)、年末年始(12月27日〜1月3日) - 場所
- ふじのくに地球環境史ミュージアム 企画展示室1・2
- 観覧料
- 一般600円(500円)、
小学生以上大学生以下・70歳以上300円(200円)、
未就学児は無料
※( )内は前売料金及び20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその付添者1名は無料。
※常設展も併せてご観覧いただけます。 - 主催
- ふじのくに地球環境史ミュージアム
- 協力
- Dinh Thi Lam・石川 隆二(弘前大学)、公益財団法人 日吉の森文化財団、NPO法人 静岡県自然史博物館ネットワーク、小栗 進(敬称略)